AIに書かせた文章を直そうとして、上から順に読んで、結局ほとんど消して自分で書き直した・・・
それなら、最初から書いたほうが早かった・・・
AIを利用するようになると、そういう日があります。出勤前にやると、けっこうしんどい。
直す作業が重くなるのは、文章を読みながら気になるところを探しているからです。読むと、語尾も内容も順番も全部直したくなる。
先に探すものを決めて、そこだけ置き換える形にすると、書き直すところまでは行かなくなります。
戻すのは四つだけ
自分の言葉に戻すといっても、全部を書き換えることにはなりません。
見るのは、一人称、お客さんの呼び方、語尾、口ぐせの四つです。出来事の内容よりも、こちらのほうが書いた人が出ます。
普段は「あたし」と書いているのに「私」になっている。いつもは「来てくれた人」と書くのに、急に「お客様」が出てくる。小さな違いですが、重なると、内容が合っていても別の人が書いたように見えます。
出てきた文章は三回に分けて見る
通しで直そうとすると、たいてい書き直しになります。三回に分けて、それぞれ別のものだけを見るほうが楽です。
一回目は、一人称と相手の呼び方、語尾だけを見ます。この段階では内容の良し悪しまで考えません。違う言葉を見つけたら、いつもの形に置き換えるだけです。
二回目は、自分が言わない言葉を探します。すぐに言い換えようとせず、まず消してみる。なくしても意味が通るなら、その文には最初から必要なかった言葉です。
三回目は、書き出しと締めだけを読みます。最初が季節の挨拶で始まって、最後が「また明日も頑張ります」で終わっていると、真ん中まで定型文に見えてきます。その日にあったことを一行だけ頭に足して、なくても意味の変わらない締めは削ります。
真ん中は、意味が通っているならそのままで構いません。語尾や締めがそろうと不自然に見える理由は、AI文章が不自然になる原因にまとめています。
自分の言葉が分からないとき
一回目で置き換えようとして、そもそも自分がどう書いていたか思い出せないことがあります。
書いているときは「ここでこの語尾を使おう」と決めていないので、無意識で選んでいるものほど自分では説明しにくい。
そういうときは、過去の日記を三本ほど選んで読み返します。反応がよかったものでも、今読んで自分らしいと思えるものでもいい。見るのは内容ではなく、一人称と相手の呼び方、よく出てくる語尾、「ほんと」「たぶん」「なんか」「めっちゃ」のような言葉が何回出ているかです。三本並べると、同じものが何度か見つかります。
以前の日記もAIに書かせていて、抜き出す元がない場合もあります。
そのときは、書こうとせずに一度しゃべります。友達に今日あったことを話すつもりで、音声入力に向かって二、三分。文字になったものは、日記としては読みにくいはずです。話は飛びますし、同じことを二回言っていたり、主語が抜けていたりします。
それで大丈夫です。使うのは文章のほうではなく、そこに出ている語尾と口ぐせなので。何度も出てくる言葉を拾えば、それが自分の言葉です。
言葉は戻しても話し方まで戻さない
音声入力で出てきた文章を、そのまま写メ日記にすると読みにくくなります。
会話では、相手の反応を見ながら言い直したり、途中で説明を足したりします。文字だけになると、その揺れがそのまま残ります。
自分に戻すのは、使う言葉のほうです。出来事をどの順番で書くか、同じ話をどこでまとめるかは、AIから借りて構いません。ばらばらの話を読める順番に並べるのは、AIが得意なところです。
言葉まで任せると別人になる。順番まで作り直すと、AIを使った意味がなくなる。この二つを分けておくと、どこを直すかで迷いにくくなります。
メモは一度作れば使い回せる
一人称、相手の呼び方、よく使う語尾。ここまでで見つけたものを、一枚のメモにまとめておきます。長い文章にする必要はなく、次に見て自分で意味が分かれば足ります。
このメモは、文章が出てきてから使うより、書かせる前に渡したほうが手間が減ります。
そのときに一緒に渡すのが、使わない言葉のほうです。普段の日記には出てこないのにAIが出しやすい言葉、たとえば「有意義な時間」「心が満たされました」「充実した一日」を並べておく。
使ってほしい言葉を細かく並べるのは、あまりうまくいきません。今度はその言葉が毎回入ります。自分らしくするために渡した口ぐせが、新しい定型文になるだけです。
普段の言葉は少しだけ渡して、使わない言葉のほうをはっきりさせる。そのくらいの渡し方が、毎回同じ日記にならずに済みます。
写メ日記とプロフィール全体の考え方は写メ日記とプロフィールのまとめにあるので、ぜひ。

