稼げない理由は店と自分に分けて考える

思っていたより稼げない月が続くと、考えは二つのどちらかに寄りがちです。この店はお客さんが来ていない、と店のせいにするか。自分に何か足りないのだ、と自分を責めるか。どちらに寄っても、次に何をするかは決まりません。

入店して何か月かたち、収入が思っていたところまで届かない。そんな時は、店が作っている条件と、自分の仕事の取り方を分けて考えると、手をつける場所が見えてきます。まずは「稼げない」の中身をほどくところからです。

稼げないを三つに分ける

月の収入は、出勤した時間、入った本数、一本あたりに手元へ残る金額の三つで変わります。稼げないと感じている時、どこが減っているのかによって、見る場所が変わります。

出勤時間は同じなのに本数が減っているなら、お客さんの来方や自分への案内を調べます。本数が変わらず手取りだけ減っているなら、コースの長さやバック、控除を比べます。出勤時間そのものが減っている場合は、自分の予定だけでなく、店から出勤を減らされていないかも確かめます。精算の記録を一か月分並べれば、どこで数字が変わったかが見えてくるので、まず減った部分を特定して、そこから理由を探します。

店全体の集客は待機室から探る

本数が減っている時、最初に見ておきたいのは店全体の様子です。待機室にいる他の女性も、以前より長く座っていないか。普段なら予約が入りやすい週末や夜の時間帯まで空いていないか。自分だけでなく周りも待つ時間が増えているなら、店全体の集客が落ちています。

店の集客が落ちる理由には、広告を出す量を減らした、近くに似た店ができた、店の評判が下がったといったものがあります。求人を増やして在籍する女性が多くなれば、お客さんが以前と同じ人数でも、一人あたりに回る本数は減ります。

待機室から見えるのは、店の一部です。他の女性の予約状況は全部は分からず、出勤する曜日によっても印象が変わります。店全体の予約が減っているのか、出勤する女性が増えたのか。気になるならスタッフへ聞いてみます。数字を教えてもらえなくても、店がどのように状況を説明するかは判断の手がかりになります。

自分への案内が少ないかを比べる

店にはお客さんが来ているのに、自分の本数が伸びない。そんな時は、フリーのお客さんがどのように案内されているかを見ます。同じ時間帯に待機している女性が次々と呼ばれ、自分にはほとんど案内が来ない。その状態が何度も続くなら、スタッフの割り振りが関係しています。

受けられるコースやオプションの範囲、出勤時間、連絡への返事、過去に案内したお客さんの反応。スタッフはこうした条件を見ながら案内を組んでいます。売上や在籍期間を優先順位に入れている店もあります。

少し気まずいかもしれませんが、どうしても理由が気になるなら「最近フリーが少ないのは、何か条件が合っていないからですか?」と聞いてみます。受けられるコースが正しく伝わっていなかった、出勤する時間帯とお客さんの希望が合っていなかった、という答えが返ってくることもあります。説明された理由が自分で変えられる条件なら、調整する余地があります。NGは、案内のために減らすものではありません。無理を求められるなら、それは別の問題です。スタッフの説明と実際の案内が食い違う時は、出勤日を重ねても同じことが起きているかを見ておきます。

手元に残る金額の変化をたどる

本数は変わらないのに収入が減っている時は、精算の中身をたどります。バックの割合や控除の項目が、入店した時の説明から変わっていないか。聞いていなかった控除が増えていないか。短いコースが中心になり、一本あたりの金額が下がっていないか。

バックや控除の条件が変わっていたなら、まず店へ説明を求めます。聞いていた条件と実際の精算が違うのは店の側の問題で、写メ日記や接客を見直しても埋まりません。

短いコースが増えている場合は、お客さんが短い時間を選んでいるのか、店の案内や料金の見せ方が変わったのかを確かめます。コースの内訳が変われば、本数が同じでも手元に残る金額は減ります。精算に説明のつかない差があるなら、本数を増やす前に、その理由をはっきりさせておきます。

自分の側で手をつけられること

店の集客や精算とは別に、自分で調整できるところもあります。見るのは性格や見た目の評価より、仕事の取り方に関わる部分です。

一つ目は、お客さんの目に入る情報です。プロフィールの写真が入店時のまま古くなっていないか、写メ日記が長く止まっていないか。他の女性のページが更新されている中で自分の情報だけが古いと、比べられた時に選ばれる材料が少なくなります。

二つ目は、出勤の形です。曜日や時間帯が毎回変わっていると、本指名のお客さんが予定を合わせにくくなります。決まった曜日にしか来られない人もいるので、出勤を増やす前に、今の時間帯が合っているかを見ます。

三つ目は、二回目に来るお客さんです。初めてのお客さんは付いているのに、本指名がなかなか増えない。そんな時は、接客の中で気になったことや、スタッフから聞いた反応を振り返ります。来店の間隔には個人差があるので、直近のお客さんはまだ数に入れずにおきます。

店全体の集客を自分一人で増やすのは難しくても、この三つは自分で手を入れられます。掲載情報や出勤の組み方は、今日から変えられる部分です。

店と自分の両方に理由がある時

実際には、店と自分の理由が重なっていることもあります。店の集客が落ちているうえに、自分の写メ日記も止まっている。フリーの案内が少ないうえに、出勤する時間が毎回変わる。こういう時は、片方だけ直しても以前の数字にはすぐ戻りません。

店の集客が落ちているなら、掲載情報を直しただけで予約が大きく増えることは期待できません。一方、出勤時間とお客さんの希望が合っていないなら、組み方を変えるだけで数字が戻る余地があります。精算やNGの扱いに問題があるなら、自分の努力で埋める話から外れます。写真や出勤時間に直せるところがあるなら、そこは自分で手を入れます。店に変えてもらうことと、自分で変えられることを混ぜずに並べると、何を試して、何を店へ聞くかが決まります。

次の一か月で一つ変える

自分で調整できる理由が見つかったら、次の一か月は一つに絞って変えてみます。写真を更新する、止まっていた写メ日記を再開する、出勤する曜日と時間帯を固定する。いくつも同時に変えると、どれが結果につながったのか見えにくくなります。

変える前と後では、出勤時間あたりの本数、本指名、一本あたりの手取りを同じ形で並べます。数字が増えたなら、その変更が当たっていた手がかりです。変わらなかった場合も、次に調べる場所を絞れます。一か月の数字にはお客さんの来店時期や店全体の忙しさも混ざるので、数字の変化と店の状況を合わせて読みます。

店に説明や対応を求めたことも、その後どう扱われたかを見ておきます。説明された条件が守られたのか、案内のされ方が変わったのか。自分で変えた部分と店の対応を分けて比べれば、次も同じ店で続ける理由があるのか、別の店を探す段階なのかが判断できます。