求人サイトを見ていると、「日給保証あり」の文字が大きく出ている店があります。予約が入るか分からない新しい店でも、一日いくらかは受け取れる。そう読めるので、バックや控除より先に目に入ります。
ところが、入ってから「今日は保証の対象外です」と言われることがあります。出勤時間が足りなかった、前の週に休んだ、決められていた条件を満たしていなかった。そこで求人を見返しても、保証額だけが大きく書いてあって、細かい条件までは残っていなかったりします。
保証は何を埋めるお金なのか
最初に確かめるのは、「保証〇万円」がどういう計算なのかです。よくあるのは、その日の自分の取り分が保証額に届かなかったとき、差額を店が補う形です。たとえば保証額の半分までバックが出ていれば、残りの半分を保証で埋める。バックだけで保証額を超えた日は、保証分は一円も上乗せされません。
ただ、「保証」という言葉だけでは計算の仕方まで決まりません。バックとは別に一定額が付く条件や、時間単位で最低額を決めている求人もあります。面接では「バックが保証額に届かなかった日の計算を教えてください」と聞くと、どの形なのかがすぐ分かります。
もう一つ見るのが期間です。入店から一定期間だけ付くもの、最初の何回かの出勤を対象にするものなど、保証には終わりがあります。新人として扱われる時期と重なることも多く、保証が付いている間の手取りは、その店でずっと続く数字ではありません。新人期間に予約が入りやすい理由は新人期間に予約が入りやすい理由で分けて書いています。
出勤時間と日数に条件が付く
保証の条件で先に見るのは、出勤する時間と日数です。一日に何時間以上、何時から何時まで、といった形で条件を決めている店があります。自分では一日出勤したつもりでも、必要な時間に届いていなければ対象から外れます。
週や月の出勤日数を条件にしている店もあります。この形だと、一日ごとに条件を満たしていても、週全体や月全体の日数が足りなければ保証が付かないことがあります。
大事なのは、求人に書いてある保証額ではなく、自分が普段出られる日数と時間を当てはめてみることです。昼だけ、週末だけ、週に数日という働き方なら、その出勤でも条件を満たせるかを先に確かめます。条件を守るために無理な出勤を増やすことになるなら、保証額がいくら高くても、自分には使いにくい求人です。
遅刻や欠勤でどこまで外れるか
遅刻、早退、当日の欠勤をしたときに、どこまで保証が外れるかも見ておきます。その日だけ対象外になる店と、その週や月の分まで外れる店では、手取りへの響き方が違います。一度条件から外れた時点で、残っていた保証期間まで終わる決まりなら、差はさらに大きくなります。
「遅刻したら保証なし」と聞いただけでは、まだ条件が分かりません。その日だけなのか、次の出勤から戻るのか、保証そのものが終わるのか。ここまで聞いて初めて、自分が一度休んだときにいくら減るのかが見えてきます。
休みの連絡期限が決まっているなら、それも一緒に聞きます。前日までに連絡すれば扱いが違うのか、当日欠勤はどうなるのか。体調を崩した日に初めて確かめるのでは、休むかどうかの判断が間に合いません。
仕事の受け方も条件になる
保証の条件は、出勤の時間と日数だけではありません。店によっては、受けられるコースやオプション、写真の出し方、写メ日記など、仕事の受け方まで条件に含めています。自分の働き方とぶつかる部分がないかは、金額を見る前に確かめておきたいところです。
たとえば、顔を出さないと決めているのに、保証には一定の写真掲載が必要だったら、その保証は最初から使えません。受けない仕事がある場合も同じで、自分の条件を変えないと保証が付かないなら、「保証あり」という表示だけで比べても意味がありません。
条件が細かいからといって、それだけで悪い店だということにはなりません。問題になるのは、条件を知らないまま、保証額をそのまま手取りとして考えていたときです。求人広告と現場の条件がずれる理由は求人広告と実際の現場に差が生まれる理由でも扱っています。
保証はいつ精算されるのか
保証の条件を満たしていても、いつお金が入るかは別に確かめます。その日の精算で差額まで受け取れるなら分かりやすいのですが、一週間分や一か月分をまとめて計算する店もあります。その場合は、途中で条件から外れた日があると、それまでの保証をどう計算するのかまで見ないと、最後にいくら受け取れるかが分かりません。
退店するときの扱いも同じです。保証期間の途中で辞めた場合、それまで条件を満たした日の差額は払われるのか。一定期間働き切ることが支給の条件に入っているのか。入る時点で辞める話を聞くのは気が引けますが、辞めるときの話というより保証の条件そのものなので、入る前に聞いておきます。
控除もあります。保証額から雑費や送迎代などを引くのか、控除を引いたあとの手取りでその額を保証するのか。同じ「日給保証」でも、手元に残る金額はここで違ってきます。保証額と手取り額は、別のものとして見ます。
控除の種類と面接での聞き方はバック表と控除から手取りを出す方法にまとめました。
面接では自分が外れそうな条件から聞く
全部を順番に質問しなくても、自分に関係のある条件は絞れます。週に数日しか出られないなら日数。遅刻や早退が起きやすい事情があるなら、その扱い。顔出しをしないなら写真の条件。自分が保証から外れそうなところを、まず先に聞きます。確認する項目を並べると、次のようになります。
- 保証はバックとの差額を埋める形か
- いつからいつまで保証が付くか
- 必要な出勤時間と時間帯
- 週や月に必要な出勤日数
- 遅刻・早退・欠勤をした日の扱い
- 一度外れたあとに保証へ戻れるか
- 写真や仕事の受け方に条件があるか
- 保証分をいつ精算するか
- 退店時に残った保証分をどう扱うか
- 控除を引く前と後のどちらを保証するのか
聞いた内容は、求人画面やメッセージ、書面など、自分の手元に残るものと合わせて確かめます。あとで条件が分からなくなったとき、「最初に何と言われていたか」を見返せる形があると、話を戻しやすくなります。
保証以外に面接で聞くことは面接で聞くこと・聞かなくていいことにて。
高い保証でも自分が使えなければ意味がない
二つの店で迷っていて、片方の求人には高い保証額が書いてあったとします。ただ、その店は自分が出られない曜日や時間まで条件に入っている。もう片方は金額だけ見ると低くても、普段の出勤で条件を満たせる。こうして並べると、求人画面で大きく見えていた数字は、自分にとっては受け取れない額だったと分かります。保証は高い店を探すための数字ではなく、新しい店に入った直後の手取りがどこまで下がらずに済むかを見る条件です。自分の出勤を当てはめたときに使える保証なのかを面接で確かめておけば、求人の大きな数字だけで店を決めることはなくなります。

