源氏名のSNSを私用のSNSと切り離す時に先にやること

仕事用のアカウントを作ろうとして、今使っているアカウントの名前を変えかけて、手が止まることがあります。フォロワーが少しいるし、写真も残っている。でも、一から作り直すのは面倒・・・

先に結論として、もちろん作り替えず、新しく作る方が楽で安全です。

そして作る順番があります。アカウントを作ってから設定を探すのと、作る前に登録情報を決めておくのとでは、残るものが変わります。

投稿より先に切るものがある

身元がつながるのは、投稿の内容からだけではありません。サービスによっては、登録した電話番号やメールアドレス、こちらが渡した電話帳が、検索やおすすめの材料に使われます。何も投稿していない段階で、相手の候補欄に自分が出ることがある。仕組みも設定の名前もサービスごとに違いますが、材料に使われるものはだいたい共通しています。

名前とアイコンも同じ列です。私用で長く使ってきたユーザー名を仕事用でも使えば、別のサービスを検索したときに並びます。同じ写真を使えば、人が見比べても気づきます。

何を書くかで身元が出るのは、その先の話です。先に決まっているのは、何で登録して何という名前にするかの方です。

何が起きているかは電話帳が知らないうちに配っているものにまとめました。

私用のアカウントは仕事用に作り替えない

今持っているアカウントの名前とアイコンだけ変えて仕事用にするのは、手間が少なく見えます。ただ、中に残っているものは入れ替わりません。フォロワーには昔からの知人がいますし、過去の投稿も反応も残ります。ユーザー名を変えても、前を知っている人から見れば、同じアカウントの名前が変わっただけです。

仕事用のフォロワーは、これから仕事の中で増えれば足ります。私用の知人を引き継ぐ意味はありませんし、むしろそこに混ざっているほうが困ります。

昔のアカウントは私用のまま残して、仕事用はゼロから作る。面倒なのは最初の一日だけです。

作る前に決めるのは番号とメールと連絡先

新しいアカウントを作る前に、三つ整理します。

連絡先が最初です。電話帳へのアクセスを許すと、そこから知り合いを探したり候補を作ったりするサービスがあります。渡した後で同期を切っても、すでに配られた分を消す作業は別に必要で、そのやり方もサービスによって違う。後から直せないわけではありません。ただ、最初から渡さなければ、削除する作業も要りません。

メールアドレスは次です。私用で長く使っているアドレスには、本名や誕生日、昔のニックネームが入っていることがある。外から必ず見えるわけではありませんが、登録に使うものを分けておくと、あとで数える場所が減ります。

電話番号も作る前に決めます。私用と同じ番号を使うのか、仕事用を別に持つのか。番号をどうするか決まっていないなら、店の連絡と私用を分けるのに仕事用のスマホは二台いるかで先に決められます。

アカウントを作るのは、この三つのあとです。

名前より先に目印がつながる

源氏名を仕事用で使うこと自体は問題ありません。お客さんに見つけてもらうためのSNSなら、店のサイトと同じ名前を使う意味があります。避けたいのは、仕事用の名前から私用までたどれる形のほうです。

例えば、私用で何年も使っている英字の組み合わせがあって、それを源氏名の後ろに付ける。昔のゲームやブログにも同じIDが残っている。こうなると、源氏名を変えてもIDのほうが目印として残ります。

写真も私用と仕事用をまたがせません。すでに店のサイトに載っている宣材写真を仕事用SNSでも使うのは、仕事用同士なので構わない。私用で使った写真を仕事側へ持ってくると、そこで初めて二つの側に同じ目印ができます。

分けるなら、名前より先にこの目印です。

ログイン先が増えるので、パスワード管理アプリを選ぶ基準も同じ時期に見ておくと後が楽です。

混ざるのは設定ではなく見る側

綺麗に分けて作っても、後から混ざります。仕事用のアカウントで友達の投稿を見る、いいねを押す、切り替えたつもりで反応する。ここは設定では止まりません。

「いいね」や「フォロー」のように相手から見える反応をすれば、仕事用の名前が私用の知人の画面に出ます。見たこと自体が相手に分かる仕組みもありますし、こちらの動きが候補づくりの材料になるサービスもあります。

決めることは一つで、仕事用からは私用の知り合いを見ないこと。見たくなったら切り替えてから見ること。面倒だから混ざるので、面倒な側を残しておくのがこの運用の中身です。

店の公式アカウントを見ているのはお客さんだけではない

店がキャストのSNSを把握していることがあります。公式アカウントから紹介したり、出勤情報と一緒に投稿したりするためです。渡すのは仕事用だけですが、渡したあとに何が起きるかも知っておくと判断が変わります。

店の公式アカウントに載れば、自分のアイコンと表示名は客以外の目にも触れます。同じ店のスタッフとキャストはもちろん、他店のスタッフもスカウトも同じ画面を見ている。移籍を考えはじめた時期に、前の店の投稿から近況が伝わるのはこの経路です。

そして、辞めたからといって店の投稿が自動で消えることはありません。退店するときは、写真とプロフィールの削除と一緒に、公式アカウントの投稿も頼みます。頼まなければ残ります。

見つけるのはお客さんとは限らない

ここまでは、仕事用のアカウントから身元が出ないようにする話でした。ただ、実際に起きている身バレを並べると、向きが逆のことがよくあります。

お客さんが私用のアカウントを掘り当てるより、知人が仕事用に行き当たるほうが多い。おすすめの仕組みは双方向に働くので、こちらが電話帳を渡していなくても、相手がこちらの番号を持っていて、それをサービスに渡していれば線はつながります。相手が何をしているかは、こちらでは操作できません。

だから、仕事用を作った日に、私用のほうも一度見ます。番号やアドレスで検索されて出る設定になっていないか、候補に出す設定が入っていないか。仕事用だけ丁寧に閉めて私用を放っておくと、閉めたのは片方の扉だけになります。

片づける順番の方は仕事のことを知られたくないときにやることの順番にまとめてあります。