毎日書いている。日を空けてもいない。それなのに自分のページを開いて上から見ると、全部同じに見える日があります。
書き出しが似ていて、締めも似ている。何を書いてもこうなりそうな気がしてきて、次の一本がさらに書きにくくなる。
同じに見える原因は、題材よりも並べ方にあります。書いていることが実際に同じなのではなく、一覧に並んだときに同じ形へ見えている。直す場所は、本文全部ではありません。
直せる場合に直すために、ある程度効率的な見方を解説します。
直近五本は書き出しと締めだけを見る
自分のページを開いて、最新五本の一行目だけを上から読みます。本文は飛ばします。次に、同じ五本の最後の一行だけを読みます。
五本のうち四本が同じ形なら、直すのはその一行です。
全部が時間の話から始まっている。全部が天気から入っている。毎回「今日も」で始まり、最後は「また明日」で終わっている。書いているときは一本ずつ考えて選んでいても、並べると選び方の癖が見えてきます。
一本ずつ書いても一覧では縦に読まれる
一本を書き終えて投稿するまでのあいだ、前の日記を開き直す人はあまりいません。書く側は、いつも一本の中にいます。
読む側は反対です。一覧に並んだ状態で目に入り、上から下へ流していきます。そこに出るのは写真と冒頭の数行です。書き出しがそろっていると、中身が違っても同じ投稿が続いているように見えます。
同じ画面は店の側でも見ています。管理側の一覧には、その日の投稿が新着順で並びます。店員は上から流し、目に留まったものだけを開く。冒頭が毎回同じ人のところは、そのまま次へ進みます。
お客さんが一覧でやっていることと変わりません。
同じ形は続けて読む人から気づく
初めてページに来た人には、以前の投稿と比べる材料がありません。まず最新の一本か二本を読み、どんな人なのかを見ます。決まった型があることより、内容が分かることのほうが先です。
同じ形に気づくのは、指名で来る人や、候補に入れて様子を見ている人です。前の内容を覚えているので、新しい投稿では前と違う場所も探しています。
候補として見ている人は、たいてい何人かのページを行き来しています。並べて比べているときに、昨日と同じ文面がまた出てくると、そこで見るものがなくなる。大きな出来事を毎回用意する必要はなく、昨日と違う一文があれば、その一本を開く理由になります。
そろっているのは題材より書く順番
題材を変えても同じに見えるのは、書く順番が固定されているからです。
出勤しましたーー今日は誰々さんが来てくれましたーーありがとうございましたーーまた明日も頑張ります。
この骨組みが変わらなければ、真ん中に入る出来事が違っても、読み終えたときに残る形は同じです。
順番が固定されるのは、書く時間が毎回同じだからでもあります。出勤前に書けば手元にあるのは支度の話で、上がってから書けば一日の振り返りになる。同じ時間に画面を開いている限り、思い出せる材料も似た場所から出てきます。
そろいやすいのは、書き出し、組み立て、締めの三か所です。三つ全部が重なると、「また同じだ」と見えます。反対に、一つだけ崩せば一覧の見え方は動きます。
題材そのものが一つも出てこない日は、並べ方では直りません。書くものが見つからないときの探し方は、写メ日記が書けない日に使える題材の探し方にまとめました。
起きた順をやめると形が変わる
一日を起きた順に書く型は楽です。思い出す順に手が動くので、何を先に置くか考えなくて済みます。ただ、生活のリズムが同じなら、順に書いた結果も毎回同じ形になります。
崩し方は三つです。
- その日の中から一つだけ選んで、それしか書かない
- いちばん残したい一文を先に置き、理由をあとから書く
- いちばん覚えている場面から始め、必要な前後だけを足す
たとえば、「今日は十三時から出勤しました」ではなく、待機室で飲んだものや、店へ向かう途中で見たものから始めます。出勤時間は、そのあとに入れても伝わります。
一つだけ選ぶ形は、時間がない日にも使えます。全部を入れないと薄く見える気がしますが、一つの話を最後まで書くと、読んだ側にはかえって残ります。順番を変えるだけなので、新しい題材も要りません。
最後を毎回問いかけに替えるのは、あまりうまくいきません。「また明日」を「みんなはどう?」に替え続けると、今度は問いかけが新しい型になります。
定型の挨拶まで捨てなくていい
挨拶やお礼は、毎回同じ言い方で構いません。決まり文句は署名に近く、そこが変わらないから同じ人だと分かります。
問題になるのは、定型の挨拶が毎回最初の一行を占め、定型のお礼だけで最後が終わることです。言い方を変えるのではなく、置く位置を動かします。
新しい一文を先に置いて、そのあとにいつもの挨拶を入れる。具体的な出来事を書いてから、最後にいつものお礼を添える。残す言葉と動かす場所を分ければ、自分らしさまで消えません。
全部を新しくしようとすると、書く前に考えることが増えて、投稿そのものが止まります。変えるために続かなくなったら、直した意味がなくなってしまいます。
一週間に動かすのは一か所でいい
反応が落ちたとき、店から言われるのはたいてい「もっと書いて」です。本数の話にされますが、並びが同じまま本数だけ増えると、同じ形の投稿が短い間に並びます。一本増やす前に、最初の一行を見たほうが早い日もあります。
書き出しも締めも組み立ても一度に変えると、次の日から書く時間が増えます。考える場所が多すぎて続かず、慣れた型へ戻ってしまう。これでは一週間後にまた同じ並びができます。
今週は書き出しだけ。来週は組み立てだけ。片方を直しているあいだ、ほかはいつもの形のままにします。
一週間たったら、もう一度、最新五本の最初と最後だけを読みます。直した場所がばらけていたら、その型は残して次の一か所へ進みます。まだ四本そろっていたら、直した場所ではなく直し方のほうを一つ替えます。全部同じだと思っていたのに、そろっていたのは最初の一行だけだった、ということもよくあります。
写メ日記とプロフィール全体の考え方は、写メ日記とプロフィールのまとめにあります。

